甘くておいしいチョコレート。
ついついやめられなくて、たくさん食べちゃう・・・という方も多いのでは?
この記事を書いている筆者もチョコレートが大好きで、板チョコ1枚くらいなら軽く食べてしまいます。
しかし、甘く脂肪分が多いチョコレートは、食べ過ぎると病気を引き起こすのでは・・・?と心配になりますよね。
そこで今回は、チョコレートの食べ過ぎでかかる可能性のある病気のことについて調べてみました。
これからチョコレートとうまく付き合っていくために、参考にしてみてくださいね。
Contents
チョコレートの食べ過ぎでかかる可能性大の病気や症状3つ!
世の中のおいしいものの多くは、糖分と脂肪でできていますよね。
チョコレートはまさにぴったりの食べ物!
甘くてやめられない~とたくさんの量を食べていると、こんな病気や症状を引き起こす可能性があります。↓
- 肥満
- 低血糖(チョコレート依存症)
- 肌荒れ・ニキビ
それぞれ詳しく説明していきますね。
肥満
糖分×脂肪の組み合わせであるチョコレートを食べ過ぎると、もちろん太ってしまいますよね。
特に、砂糖や生クリームなどが含まれた甘いミルクチョコレートの食べ過ぎは、肥満にじわじわ近付いていくことになります。
しかし、国内のある研究では、4週間のあいだ毎日、カカオ含有率が70%以上の高カカオチョコレートを25gずつ食べても、体重やBMIの増加が見られなかったそうです。
※BMI=体重(kg)÷身長(m)×身長(m)であらわされる、体型バランスの目安です。下の表の範囲内におさまっていれば、身体に不調をきたす確率が低くなるといわれています。(厚生労働省のデータより)
年齢(歳) | BMIの目安(kg/㎡) |
18~49 | 18.5~24.9 |
50~69 | 20.0~24.9 |
70以上 | 21.5~24.9 |
全てのチョコレートが肥満につながる!というわけではありませんが、甘くて脂肪分の多いものは特に注意が必要ですね。
低血糖(チョコレート依存症)
甘いチョコレートを食べているのに「低血糖」ってどういうこと?と思われるかもしれませんね。
あたかも糖分が不足しているかのように聞こえる「低血糖」は、「血糖値のコントロール不全」のことを言います。
甘いチョコレートの中には砂糖がたくさん含まれていますよね。この砂糖がクセモノ。
砂糖が身体の中に入ると、すぐに吸収され、血糖値が一気に跳ね上がります。
血糖値は一定になっていることが命の維持にとってベストなので、身体は急いで血糖値を下げようとします。(インスリンというホルモンを大量に出す)
すると、下がりすぎた血糖値が、身体にとっては再び負担のかかる状態に!
今度は脳が「もっと甘いものを食べろ!」と指令を出します。そして再び、甘いチョコレートを食べ、血糖値が一気に上がって、インスリンで一気に下がって・・・
知らず知らずのうちに、恐ろしい悪循環が生まれます。
このサイクルが続いた結果、いつの間にかインスリンを出す膵臓が疲れ切ってしまい、働きが鈍くなってしまいます。
これが「低血糖」の正体です。
ちなみに、血糖値を下げるホルモンはインスリンですが、上げる働きのあるホルモンは「アドレナリン」です。
またの名を「攻撃ホルモン」ともいうアレですね。
つまり、血糖値が一気に下がり、甘いものを欲しがっているときは、アドレナリンの働きでイライラしているのです。
チョコレートを食べられないと、イライラする・・・!!身体がだるくなる・・・。
「チョコレート依存症」とも言えますね。
肌荒れ・ニキビ
チョコレートを食べ過ぎたな~と感じた数日後に、顔にポツっとニキビができたり、肌が荒れたりしたことはありませんか?
チョコレート大好き筆者は、よくあります。ニキビが背中にできたりもします。
肌の不調は、生クリームなどの乳脂肪分がたくさん含まれたチョコレートを食べ過ぎるとよく起こります。
乳脂肪分は、人間の体温では溶けないもの。つまり、食べ過ぎると血液がドロドロしてしまい、巡り巡って肌の不調につながるからです。
血液は、全身の細胞に栄養や老廃物を運ぶ大切な役割を持っています。細胞はそのおかげで日々生まれ変わって生き生きします。
さて、そんな血液の流れがドロドロで滞ってしまうと、細胞の生まれ変わりが鈍くなり、老廃物が溜まったままになります。
細胞の生まれ変わりが滞り、老廃物が溜まった肌細胞・・・。つやつやすべすべの肌は想像できませんよね。
このように、乳脂肪分の多いチョコレートを食べ過ぎることで、「肌荒れ」や「ニキビ」といった症状で出てくるのです。
チョコレートの1日の適量はどのくらい?
チョコレートの食べ過ぎで起こる病気や不調は、チョコレートに含まれる砂糖と脂肪が主な原因です。
ならば、どのくらいの量なら食べ過ぎにならないのか?気になりますよね。
1日に食べても差し支えのないチョコレートの量を、厚生労働省の『日本人の食事摂取基準(2015 年版)』のデータから考えてみました。
例えば、一般的なミルクチョコレートなら・・・?
甘さも苦さも脂肪分も真ん中の、ミルクチョコレートを基準に考えてみます。
さて、一般的なミルクチョコレート(板チョコ1枚50g)に含まれている糖質と脂質の量はというと・・・
糖質:約28g 脂質:約18g
です。
では、1日に適量と言われている糖質(炭水化物)と脂質の量は?次の通りです。年齢別に目安が違います。
※厚生労働省の『日本人の食事摂取基準(2015 年版)』のデータから抜粋
上の表の「目標量」というのは、グラムじゃなくて、1日当たりの摂取カロリーに対するパーセンテージです。
1日当たりの摂取カロリーの目安は、次の通りになります。
摂取カロリー表は、BMIが次の範囲内の人の目安です。
年齢(歳) | BMIの目安(kg/㎡) |
18~49 | 18.5~24.9 |
50~69 | 20.0~24.9 |
70以上 | 21.5~24.9 |
データだらけでわけが分からなくなったところで、具体例を出して計算してみます。
この記事を書いている筆者は30代中盤の女性。毎日の運動量は低いです。なので、1日の摂取カロリーの目安は1750kcalとなります。
ここから、1日の目安となる糖質(炭水化物)と脂質の量を計算すると・・・
糖質
1750kcal×65%=1137kcal
1137kcal÷4(糖質1g当たりのカロリー)=約284g
脂質
1750kcal×30%=525kcal
525kcal÷9(脂質1g当たりのカロリー)=約58g
ですね!
ではここで、ミルクチョコレート(板チョコ1枚50g)に含まれる糖質と脂質の量をもう一度見てみましょう。
糖質:約28g 脂質:約18g
板のミルクチョコレート1枚を食べると、糖質は1日の摂取量の約10%を占めるようになります。脂質は約31%です。
他にも3食ご飯を食べると考えると、脂質の1/3を板チョコ1枚で摂ってしまうのはいかがなものか・・・?と個人的には感じました。
チョコレートが好きで、毎日でも食べられる!という場合でも、ミルクチョコレートなら板チョコの半分、約25gくらいに抑えておいた方がいいですね。
まとめ
甘くて脂肪分の多いチョコレートの食べ過ぎは、こんな病気や症状を招く可能性があります。
- 肥満
- 低血糖(チョコレート依存症)
- 肌荒れ・ニキビ
チョコレート自体は悪者ではありません。あくまで、食べる側である私たちのさじ加減ですね。
砂糖と脂肪のおいしいワナにはまってしまわないよう、気分のおもむくままに食べるのは控えましょう!!
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<今回参考にしたもの>
すっぴん美人の教科書 著者: 南沢典子
その食事でいいの?あなたの生き方を変える食育 著者: コーゲヨーコ
運動指導者が断言! ダイエットは運動1割、食事9割[決定版] 著者: 森拓郎