すっかり生活の必需アイテムとなった「スマホ」
私たち大人にとっては、仕事や友達とのコミュニケーションなどの通信のために使われますが、子供にとっては「おもしろいオモチャ」そのもの。
動画を見たり、ネット検索したりが手軽にできるので、ついつい子供にスマホを与えて時間を潰させている大人も多いのでは?
ところで、小さな画面に長時間、子供が熱中している姿を見ると、なんとなく悪影響があるのではないか心配になりますよね。
実際に、スマホは子供にとってどんな悪影響があるのか?悪影響「しか」ないのか?
スマホが与える子供への影響について、2児の母親である筆者の実体験を交えてまとめてみました。
スポンサーリンク
Contents
スマホが与える子供への悪影響4つ!
スマホを長時間子供が触っていると、次の4つの悪影響が出る可能性が高いです。
- 睡眠の質が低下する
- 目のトラブル
- 依存症
- 家族とのコミュニケーションが減る
それぞれ詳しく説明していきますね。
①寝る前スマホは熟睡の敵!
大人でも、実際に体験したことのある人は多いはずです。
寝る直前にスマホを眺めていると、「あれっ?あくびが出て眠かったはずなのに、いつの間にか目が覚めている・・・」という現象。
知っている人も多いと思いますが、寝る前スマホで覚醒してしまうのは、スマホの画面から発せられる「ブルーライト」が原因です。
もともとブルーライトは、太陽光の中にも含まれている光線です。そして、大きな特徴として、人間に昼と夜の区別を付けさせる働きがあります。
ブルーライトが目に入った時点で人間は、「日中起きているときの体内リズム」に変化するのです。
(※「住宅照明中のブルーライトが体内時計と睡眠覚醒に与える影響」よりお知恵を拝借!)
寝る直前に子供がスマホを見ていると、ぐっすり寝るリズムが作られず、睡眠障害になる危険性がありますね。
「寝る子は育つ」と言われる通り、子供の寝ているときに記憶や身体の成長が大きいです。そんな、とっても大事な睡眠が、寝る前スマホで遮られてしまうということですね。
スポンサーリンク
②シパシパ疲れ目・・・目のトラブル
スマホの画面って、ずっと見ていると相当目が疲れますよね。
1時間ほど集中して見続けたあとに、パッと目を離すと、遠くのものがぼやけて見えることもあるくらいです。
子供はおもしろいものには集中して目を凝らすことが多いので、スマホをじっと眺め続けていると、まばたきが減り、目のピントが近くのスマホの画面に固定されてしまいます。
その状態が何回も続くと、やがて目のピント機能の働きが鈍くなり、視力が落ちることにもつながっていきます。
これはスマホに限らず、本をずーっと読んでいたり、テレビをずーっと見ていたりすることでも起こります。
しかし、それに加えてスマホからは強力なブルーライトが出ているので、目への負担はより大きいのです。
ちなみに筆者は、スマホのブルーライトに目が敏感なため、あらかじめブルーライトカットのフィルムを画面に貼って対策しています。
ちょっと画面が黄色くなりますが、光が目に刺さるような感覚はだいぶ軽くなります。
ブルーライトカットをしないままのスマホ画面を、子供が長時間見続けたと想像すると、「目がツラいだろうな~」と苦い表情になってしまいますね。
③スマホがないと落ち着かない・・・依存症
これは小さな子供というより、自分用のスマホを持ち始めた中学生くらいに多いのではないでしょうか?
食事中も、宿題をしている途中でも、寝る前でもスマホを肌身離さず、「ピコーン」と通知が着た瞬間にチェックしないと不安になる・・・。
スマホをどこかに置き忘れたとなると、パニックになる。
スマホから得られる情報や、スマホの存在自体がもとで、精神的に不安定になってしまう、いわゆる「依存症」というものですね。
タバコやアルコールなど、世の中さまざまな依存症がありますが、成長途中の子供にとって身近になるのが、このスマホ依存症なのではないでしょうか?
④家族とのコミュニケーションが減る
スマホゲームにのめり込んだり、YouTube動画をひたすら見続けたり・・・。
子供がスマホと1対1になっている間は、家族とのコミュニケーションを取らなくなりますよね。
何を隠そう、筆者の息子が一時期そんな状態になっていました。
筆者「今日学校でどんなことがあったのー?」
息子「・・・・・(スマホでYouTubeを見ていて問いかけに気付かない)」
私が安易にスマホを使わせてしまったのが悪かったのですが、スマホにはまってしまった息子は連日こんな状態。
学校では何があったのか?どんな風に毎日過ごしているのか?大切なお便りは持ち帰ってきていないのか?
さっぱり分からない日が続きました。
スマホからは新しい情報がどんどん得られますから、「飽きにくい」のが恐ろしい!
子供がスマホに夢中になることで、大切な家族との意思疎通の時間が削られている可能性も十分ありますね。
ここまで、スマホが与える子供への悪影響をひたすらお話してきました。
だ・か・ら、今日からスマホは禁止ー!!!取り上げ!!!
というのは、ちょっと単純すぎる話です。
それでは「臭いものに蓋をする」のと同じで、「臭いもの」自体はなくなっていないわけです。
具体的に言うと、今まで楽しく見ていたスマホが見られないことでの子供のストレスとか、スマホから見ることのできる悪意のある情報・陰湿な情報のことです。
ネットがこれだけ発達した世の中なので、遅かれ早かれ、子供が情報の渦に触れる時期はきっとやってきます。
今は禁止したとしても、そのうち持つでしょ?スマホ。
「子供が情報の渦に触れる時期がやってきたときのために、今からどう備える?」と深く考えることで、子供がスマホと上手に付き合っていく方法が見えてくると思うのです。
スポンサーリンク
「情報の受け取り方」を親子で考える
ネットにつながっているスマホからは、ウソもマコトも含めて、いろ~んな情報が得られます。子供に見てほしくない情報だってゴロゴロ溢れています。
そんな情報が悪影響だとして、情報にフィルターをかける機能や、「小学生のためのLINEの正しい使い方講座」みたいなものも出てきました。
しかし、どれだけ臭いものに蓋をしても、いずれ子供がその情報に触れる可能性はゼロではないはずです。
「大人になれば大丈夫」なんて考えるかもしれませんが、大人だって他人のSNSを見て一喜一憂してしまうほどです。
子供からとりあえずスマホを取り上げて、ネットに触れる機会をとりあえずなくしたとしても、いずれ目を伏せたくなるような情報に触れる機会がやってくるかもしれない・・・。
ならば、あらかじめ「情報の受け取り方」を親子でトレーニングしておいた方がいいのでは?と筆者は思います。
- そもそも世の中にある情報は、「発信している人」の気持ちや表現が含まれているから、事実とは少し違うところがあって当たり前
- 暴力的な情報や、陰湿な情報をもし見てしまったとしたら、「それが実際に自分に降りかかったらどう思うか?」親子で一緒に考える
- 他人が体験したことより、自分が体験したことを信じる
このようなことを意識しながら、親子で一緒にスマホからの情報に触れていくことで、情報に対する免疫というか、耐性みたいなものが子供に備わるのではないか?と思います。
目が悪くなる・睡眠の質が下がるといった、身体に直接出てくる症状も気になるところですが、やっぱり一番気になるのが「スマホ(ネット)の情報による子供への悪影響」ですよね。
子供に良くなさそうな情報に、片っ端から蓋をしていく方法もひとつですが、これから先、情報に触れない生活をする子供はいないはずです。
いっそのこと、親子でスマホを通して、「情報の受け取り方」について考える方が実りがありそうだと個人的には感じます!
まとめ
子供がスマホを使いすぎることによって、目の疲れや睡眠不足などの影響が心配されていますが、一番心配なのは「情報との付き合い方」です。
良くない情報はシャットダウンしてしまえ!という方法は確かに手っ取り早いですが、どっちみち子供が成長するにつれて、さまざまな情報に触れていくことになります。
無理やり「スマホ禁止令」を出すのではなく、親子で一緒に情報について考える場として、スマホを有効に使っていきたいですね。