あんぱん、おしるこ、ぜんざい、お饅頭。
私たち日本人にとって「おばあちゃんの味」「ホッとする味」に欠かせない小豆。
実は、この小豆には体内の不要な物質を取り除くデトックス効果があることを知っていましたか?
日本食の健康効果に期待が高まっている今、もう一度小豆の作用を見直す時が来ています。早速小豆のデトックス効果と、上手な食べ方をご紹介します!
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Contents
小豆がデトックスに効果絶大!と言われる理由
小豆がデトックス(解毒効果)に効く!と言われる理由は、含まれている栄養成分にあります。
デトックス効果が期待できる小豆の栄養素
多く含まれる栄養素 | 期待できる効果 |
ビタミンB群 | 余分な糖と脂肪を代謝して、身体の各細胞が正常に働くためのエネルギーを供給してくれます。 |
カリウム | 体内の水分バランスを保ち、むくみを防止します。さらに、溜まった老廃物を体外に排出させる働きもあります。 |
マグネシウム | ビタミンB群のバックアップ的存在です。マグネシウムがあることによって、ビタミンB群の糖と脂肪の代謝がスムーズに進みます。 |
亜鉛 | PM2.5などが原因で、体内に溜まった鉛や水銀などの有害な重金属の毒性を弱める働きがあります。 |
食物繊維 | 便のかさを増し、便通を良くします。宿便対策に効果が期待できます。 |
サポニン | 脂肪を吸収し、肥満を抑制します。血液をサラサラにする効果もあり。肝臓の働きもよくしてくれるので、アルコールによる害にも効果的。 |
ポリフェノール | 老化の原因と言われる強い酸化物質「活性酸素」の働きを抑える役割があります。 |
改めて小豆に含まれている栄養成分を見ると、今まで何気なく食べてきてすみませんでした!といった感じですよね。
小さな粒に、今を生きる私たちに必要な栄養がギュッと詰まっているのです。
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小豆の食べ方おすすめ3選
では、デトックスのために小豆を食べるなら、どんな食べ方がおすすめ?というお話をしていきましょう。
- 本格的にデトックスしたい人向け
- 毎日ストレスなく続けたい方向け
この2パターン紹介していきますよ!お好みに合わせて選んでみて。
本格的にデトックスしたいなら試してほしい小豆の食べ方
①小豆の煮汁を飲む
小豆の煮汁には、先にご紹介した栄養成分が溶け出しています。これを飲むのです。
お腹を満たすために食べるのではなく、食事療法のような位置付けでいただきます。
【小豆汁の作り方】
小豆30gに対して水を400ml用意し、半日ほど浸けておきます。その後火にかけ、弱火で30分煮ましょう。
一般的な小豆の煮方は、一度ふきこぼしてから水を替えて煮ます。しかし、デトックスのための小豆汁はふきこぼしませんし、水も替えません。(煮汁の中に栄養をなるべく残すためです)
水が半分くらいになったら出来上がりです。
【小豆汁の飲み方】
一日に茶碗一杯分を目安に飲みます。飲み過ぎは利尿作用が働きすぎるのでやめてくださいね。
基本的には味付けなしで飲みますが、少し塩を入れるのは構いません。砂糖はデトックスの意味がなくなるのでNGです。
甘くないおしるこのような味です。慣れればお茶感覚で飲むことができますよ。
②煮小豆のみプチ断食
宿便を出して腸内の大掃除をしたい人には、煮小豆のみをしばらく食べ続けるという「プチ断食」の方法があります。
煮た小豆を食事代わりに食べる生活を、身体の様子を見ながら数日続けていきます。(※不調を感じたらストップして下さいね)
水分補給ははお水、白湯、お茶ならOKです。その他の飲み物は控えます。
すると、個人差はありますが3日~5日くらいで宿便が出始めます。
嫌な臭いのないバナナのような便が出るようになったら、煮小豆生活は終了です。(ここまで約1週間くらいの方が多いです)
【デトックスのための煮小豆の作り方】
①小豆の中から傷やしわが付いているもの、カビが生えているものを取り除きます。
②たっぷりの水で小豆を浸した後にかき混ぜ、水洗いします。このとき、浮いてきた小豆は取り除きます。
③洗った水を捨て、小豆の3倍の量の水を加えて一晩置きます。
④③を土鍋に入れ、とろ火で煮込みます。かき混ぜずにゆっくりと時間をかけて。指でつまんで破れるくらいの硬さになったら出来上がりです。
煮小豆と水分のみの食事なんて、お腹がすいて耐えられない!と思うかもしれませんが、食物繊維のお陰で腹持ちがよく、空腹でストレスを感じることはありません。
酵素ジュースのように水分のみの絶食生活ではなく、固形物(小豆)を口にできるのが嬉しいですね!
毎日ストレスなく小豆でデトックスしたい方は
先にご紹介した小豆の食べ方は、小豆を「療法」のような位置付けで摂取する方法です。
そこまでしなくてもいいけど、気軽に小豆を使ってデトックスしたいわ~という方(筆者もどちらかというとこっちの方です)には、こんな食べ方がおすすめ!
煮小豆を料理の材料として使う
小豆というと甘いあんこのイメージがあるかもしれませんね。しかし、味付けなしの小豆はほくほくしたジャガイモのような味と食感。
癖がなく、いろんな料理に混ぜて使うことのできる食材です。
代表的な料理は、かぼちゃと一緒に煮込んだ「いとこ煮」ですね。冬至に食べると冬を元気に乗り切れるというものです。
その他にも、玄米と一緒に炊いて「寝かせ玄米」にしてもいいし、カレーの具に入れても違和感ナシ!
※有名女優さんも好んで食べている健康ごはん「寝かせ玄米」についてはこちらの記事で詳しくお話しています。
>>寝かせ玄米の作り方(3合) 家庭でできる2種の方法を紹介!
中華風スープや、ミネストローネの具材にしても美味しくいただけます。
せっかくなら美味しい食事と一緒に小豆のデトックス効果を受けたいわ!という方は、料理に「ちょい使い」を試してみてください。
ちょい使いの方が、家族みんなで楽しめますね。
まとめ
わずか5ミリほどの小さな粒の中に、身体が喜ぶデトックス効果が詰まった小豆。
甘いあんことして食べるのもいいですが、「食事療法のひとつ」として「野菜と同じく毎日の料理の材料」として活用していきたいですね!
今は外国の食材が簡単に手に入るようになり「〇〇シード」と呼ばれるような種子類が話題になっています。
しかし、日本にもこんなに素敵な食材があります。
今一度、ふるさとの味を見直していきたいですね。