胃もたれの解消に梅干しがいいって知っていましたか?
どうせ昔の言い伝えなんじゃないの?と、侮ってはいけません。梅干しがなぜ胃もたれにいいのか?そのメカニズムを知っていくと、「飲み食べする予定の前には梅干しを家に置いておこう」という気分になりますよ。
胃もたれ解消の豆知識、梅干しのチカラに迫ってみましょう。
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Contents
胃もたれ解消になぜ梅干しがいいの?梅干しの知られざる4つのチカラ
梅干しが胃もたれ解消にいい!と言われている理由は、次のような効能が期待できるからです。
唾液を分泌して消化力アップ
梅干しを見ただけで、ツバが出てきたことがある人は多いのでは?
この現象は刺激唾液とよばれ、以前にすっぱい梅干しを食べた経験から、体が反射的に唾液を分泌することにより起きます。
実はこの刺激唾液には、消化酵素が含まれていて、ご飯やパンのでんぷんを分解し体内に吸収しやすくしてくれます。
もちろん実際に口にすることでも唾液は分泌されるので、もたれて消化能力が弱った状態の胃を助けてくれます。
胃液を増やして消化を促進
梅干しのすっぱさで脳が刺激を感じると、胃液を分泌する指令を出します。
胃液は胃の粘膜を守るものであり、胃の中の食べ物を溶かして消化しやすくしてくれるものです。
口にすっぱいものが上がってくるような「胃酸過多」の状態の胃もたれには逆効果となりますが、便が緩かったり、食欲不振が続くような「胃酸減少」による胃もたれには、梅干しのこの効果がうまく働いてくれます。
胃の不調の黒幕 ピロリ菌の活動を弱める
ここ数年で、TVなどでもよく取り上げられるようになった「ピロリ菌」
胃の中に住むピロリ菌は、胃炎や胃潰瘍など「胃のモヤモヤ感」を引き起こし、胃がんにもつながると言われています。
梅干しには「梅リグナン」という成分が含まれていて、このピロリ菌の活動を押さえてくれる働きがあります。
クエン酸の万能っぷりがスゴイ!
梅干しに多く含まれている成分の「クエン酸」
このクエン酸には、胃液を増やし、胃の活動を復活させてくれる効果があります。
さらにはもう一つ。
クエン酸は、身体の中でエネルギーを効率よく作り出す働きもあるため、胃もたれでぐったりした身体を早く元気に回復させてくれるのです。
このように、
- 唾液を分泌させて胃にたまった食べ物の消化を促進
- 胃液を増やして消化を促進
- 胃の不調の大きな原因「ピロリ菌」を抑制する
- 胃の活動を復活させ、疲れやだるさも取る
の4つの力が備わった梅干し。
小さな一粒ですが、胃もたれ解消に大きなチカラを貸してくれる頼もしい存在なのです。
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胃もたれ時の梅干し どうやって食べる?
さて、胃もたれ解消として梅干しを食べるときには、どんな食べ方をするといいのでしょう?
そのまま口に一粒放り込む?それでも構いませんが、すっぱさの刺激が強すぎて胃に染みる感じがすることでしょう。(←この感覚は、この記事を書いている筆者が実際に経験しました。)
胃もたれを起こしているときは、何か口にして喉に通すのも億劫なもの。なるべく刺激がなく、すんなり梅干しを食べられる方法は・・・?
ズバリ、梅湯です!
「食べる」というより「飲む」ですね。
固形物が喉に通ると、それだけで胃が重くなるように感じてしまいます。胃もたれの時には梅干しを直接食べるのではなく、お湯の中で潰して「梅湯」にしていただくのがおすすめです。
胃もたれに最適な「梅湯」の3つのアレンジ
梅湯の基本的な作り方はとても簡単です。
湯呑やマグカップの中に梅干し(味付けが塩のみのシンプルなもの)を入れ、お湯を注いで潰しながら飲むだけ。
これなら胃もたれの辛さで身体が思うように動かなくとも、すぐに作れます。
さらにここからは、梅湯の簡単アレンジの方法もご紹介します。梅干しのすっぱさが苦手・・・という方は、他の味も加えることで飲みやすくなりますよ。
①ほうじ茶梅湯
注ぐお湯を熱いほうじ茶に変えるアレンジです。ほうじ茶の香ばしさで梅干しのすっぱさが少しやわらぎ、飲みやすくなります。
ほうじ茶は他のお茶に比べるとカフェインが少なく、胃に負担をかけません。さらに、血の巡りを良くして身体を温める効果もあるので、養生にはぴったりのお茶です。
②だし梅湯
梅干しと少量のだしの素をお湯で溶くアレンジです。梅昆布茶のような、奥深い味わいになります。
塩気が物足りないと感じる方は、すこ~し醤油を加えてみてもいいですよ。
③はちみつ梅湯
はちみつにも胃の調子を整える働きがあります。それに梅をプラスしてお湯で割りましょう。
はちみつはティースプーン1杯くらいが目安です。ほんのり甘い味わいが口当たりよく、胃にも優しい飲み物になります。
胃もたれを起こしているは、胃を休ませるとき。
すいっと飲める「梅湯」で、不快な症状を解消していきましょう。
まとめ
梅干しが胃もたれに効く理由と、そのおすすめの摂り方をご紹介しました。
胃もたれしないような食事や生活習慣を続けていくのが大前提ですが、年末年始やお祝い事の時などは、ついつい食べ過ぎちゃうのが人間というもの!(決めつけてしまった・・・)
「しまった、胃の調子が・・・」と感じたときには、身近な食材の梅干しでスッキリさせましょう。
私も実家から手作り梅干を取り寄せたいと思います。
胃もたれについては、こちらの記事も合わせてどうぞ↓
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