足の冷えにお悩みの方はたくさんいますが、それに加え、しびれや痛みを感じるようになると、病気になる可能性が大きいことを知っていますか?
「これは体質でどうしようもないから」と放っておくと、命にかかわる事態も考えらえます。
足の冷えとしびれ・痛み、これらが起こる原因や、潜んでいる病気は何なのか?どうやって対策していけばいいのか?
詳しくまとめてみました。
Contents
足の冷え+しびれ・痛みを感じる原因
足の冷えに加え、しびれや痛みを感じるのはどんな時なのか?その主な原因は次4つです。
一時的なショック
暖かい室内から寒い外に出たときや、冷たい水に触れたとき、精神的にショックを受けたときなど、一時的なショックによって手足の先の血管が突然縮み、血の流れが悪くなることがあります。
その結果、足の冷えと同時に足の指先にしびれるような痛みを感じることがあります。
ただし、冷えやしびれ、痛みと同時に、指先が真っ白になったり、紫色に変色したりする場合は、「レイノー病」という病が潜んでいる可能性があります。
レイノー病は、膠原病などの他の病気とも関連があります。もしもそうかも・・・と気付いたならば、内科かリウマチ科を受診しましょう。
タバコの吸いすぎ
たばこの吸いすぎが原因で、足が冷え、しびれや痛みを感じることがあります。タバコに含まれるニコチンが、血液の流れを低下させてしまうからです。
特に、痛みが増していく場合は危険信号。筋肉や皮膚が壊死してしまう「バージャー病」を発症する可能性があります。
バージャー病が気になる方は、循環器科や血管内科を受診しましょう。
自律神経失調症
人間の全ての活動を自動でコントロールする「自律神経」
このコントロールが乱れる「自律神経失調症」では、足の冷えやしびれ、痛みを感じることがあります。
自律神経失調症の大きな原因は、ストレスです。日頃からストレスの多い環境にさらされて暮らしていると、知らない間に発症していることが多い病気です。
自律神経失調症は、内科での検査では異常なしの場合が多いです。(内臓の病気ではないため)心療内科と内科など、2つ以上の科で診てもらうのがいいでしょう。
動脈硬化
足の冷えを感じ、歩くと足がより冷えたり、しびれたり、痛みがあり、少し休むとましになる・・・ということが繰り返される場合。
これは、「動脈硬化性下肢動脈閉塞症」の可能性があります。
動脈硬化によって、足に栄養を運ぶ血管が細くなったためにあらわれる血行障害です。
この症状に当てはまる場合は、一度循環器科(内科・外科)にて判断してもらうことをおすすめします。
足の冷えにともなうしびれ・痛みの原因を4つご紹介しました。
症状が一時的であれば様子を見ても構いませんが、毎日のように続く場合、明らかに足先の色や様子がおかしい場合は、早めの受診が必要です。
足の冷えとしびれ、痛みを予防したり解消したりするには?
足の冷えと同時にしびれや痛みを感じるのは、不快以外の何ものでもありませんね。
その原因の多くが「血流の悪さ」にあることが分かります。普段の生活でも、「血流を滞らせない」工夫をしていく必要がありますね。
そこで、普段の生活でできる、足の冷え&しびれ、痛みの予防法や解消法をまとめてみました。
長時間の立ち仕事には弾性ストッキングを
同じ姿勢でいることが長いと、血液の流れが悪くなり、足が冷えます。
体温は血液に乗って体中に運ばれるので、ずっと動かないでいると温かな体温が運ばれなくなるからです。
とは言え、販売職などの場合は、長時間立っていることが当たり前ですよね。この記事の筆者の私も昔販売職だったのですが、1日8時間以上立っているのが日常。
常に足先が冷えていた記憶があります。
そこで、取り入れたいのが「弾性ストッキング」です。
足首、ふくらはぎ、太ももを段階的に圧迫する仕組みになっており、血液を足に溜めずに心臓へスムーズへ戻す手助けをしてくれます。それにより血流が良くなり、足の冷えが軽くなるのです。
最近では、肌色のストッキングタイプやハイソックスタイプ、トレンカタイプなど、色や素材にもバリエーションが出てきました。着る服に合わせて選べるので助かりますね。
弾性ストッキングには男性用もあります。足の冷えが気になる男性は使ってみるといいのでは?
血を増やす&温める食べ物を摂る
冷えを感じたら見直したいのが、食生活です。私たちの身体は食べたものでできているので、食べたものの質により様々な影響を受けます。
冷えを感じるのは、
- 血液の量が少なく、足先などの末端まで行き通ってないから
- 体温自体が低くて血液の温度も低いから
血液に関してはこの2つが原因となるので、それを解消できる食べ物を食べるのがおすすめです。
血液を増やす食べ物の代表
肉類(特にレバー類)・魚介類・貝類・卵・大豆や大豆製品・ほうれん草・ひじき・ブロッコリー など
身体を温める食べ物
かぶ・ニラ・ショウガ・ねぎ・かぼちゃ・小松菜・しそ・菜の花・れんこん・大根・人参・サツマイモ・ニンニク・唐辛子・コショウ・肉類・鮭・かつお・えび・いわし・栗・ぎんなん・ゴマ・山椒・味噌・しょうゆ など
生野菜サラダは体を冷やす食べ物です。健康には野菜!と言いつつ生野菜しか食べないのは避けたいですね。
サラダを食べるときは、身体を温める食材を使ったスープなどと一緒に食べるといいですよ。
また、さんしょうや唐辛子などの薬味も身体を温めてくれます。辛いのが苦手でない方は一振り加えてみてください。
喫煙を控える
タバコを吸っていて、すでに冷えやしびれを感じている人は思い切って禁煙を。
やめるのが精神的にツラい・・・という方は、禁煙外来でお医者さんのチェック体制の元、計画的な禁煙をするといいでしょう。
質のいい睡眠を取ろう
上手く寝れなかった日の朝、なんとなく身体がだるかったり、肌寒かったりした経験はありませんか?
睡眠不足の人は、体温が低くなり、血流が滞る傾向があります。
しっかり体の疲れを取れるような睡眠をするために、寝る前のパソコンやスマホの閲覧は止め、スムーズに眠りに入れるように心がけてみましょう。
軽い運動で「めぐり」よく!
体を動かすと筋肉から熱が発生し、身体をあたためます。さらには、血流もよくなるので、足先などの末端の冷えに効果的です。
寝る前のストレッチや、毎日のウォーキングなど、無理のない範囲で身体を動かす週間を付けてみましょう。
無理な運動は筋肉や関節を傷めてしまい、あとあと続きません。(運動をあまりしない筆者の場合は、スクワットと自転車トレーニングマシンでひざを痛めました・・・)
普段伸ばしていない筋肉をゆっくり伸ばすだけでも、足先に温かい血液が流れるのを感じることができますよ。
まとめ
足の冷えに伴うしびれや痛みは、時に深刻な病気が潜んでいることもあります。
なんだか毎日のように症状が現れて気になる・・・という方は、この記事を参考にそれぞれの病院の科で受診を。
- 指先が真っ白や紫になるレイノー病→内科かリウマチ科
- タバコの吸い過ぎによるバージャー病→循環器科か血管内科
- 自律神経失調症→内科と心療内科など、複数の科を
- 足を動かすと冷えやしびれ・痛みが増す動脈硬化性下肢動脈閉塞症→循環器科(内科・外科)
一時的な冷え・しびれ・痛みの予防や解消には、毎日の生活習慣がカギとなります。
たかが足の冷え・・・と思わずに、将来の健康のために気を遣っていきたいですね。
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