防虫剤が赤ちゃんに影響あり!?正しい使い方でリスクを減らす工夫を!

赤ちゃんの寝顔

季節が変わり、衣替えの時期になると活躍するのが防虫剤ですね。

最近ではハンガータイプのものや、臭いが少なめのものも出回っていて、ポンっと設置するだけで虫食いから服を守ってくれるなんて便利だな~なんて思います。

しかし、れっきとした化学物質である防虫剤は、正しく使わないと小さな赤ちゃんに影響が出てしまうかもしれません!

今回はそんな、意外と見落としがちな「防虫剤の健康への影響」についてお話していきます。

この記事で参考にしたもの

公益財団法人 日本中毒センターのサイト


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防虫剤の成分が身体に与える影響を知ろう

心臓

一般的な防虫剤のメカニズムは、「虫が寄り付かない、もしくは死んでしまうような成分を含んだ物質を空気中に蒸発させ、衣類を守ること」です。

平たく言ってしまえば、その特徴上、刺激や毒性が少なからずあります。

防虫剤で使われている成分は主に次の4種類で、身体への影響も少しずつ違ってきます。

①ナフタリン

防虫効果が長く続く成分です。

肌に直接触れると赤く腫れます。そして、少しのかけらでも飲みこんでしまうと、吐き気や嘔吐、腹痛や下痢、発熱や汗が出るなどの症状が出る可能性が高いです。

大量に体内に入った場合は、血液や腎臓に大きなダメージを与え、障害を引き起こす可能性があります。

②パラジクロロベンゼン

即効性がある防虫成分です。蒸発しやすく、ツンとした特有の臭いがあります。

厚生労働省の調査では、蒸発したパラジクロロベンゼンを吸いすぎると、肝臓や腎臓に負担がかかったり、発がん性があると指摘されています。

そのため、濃度を守って使うことが大切だと言われています。

③エンペントリン(ピレスロイド系)

「臭いがうつらない」とうたわれている防虫剤によく使われています。そのキャッチコピー通り、防虫剤特有のツンとした臭いがない成分です。

大量に食べたりしない限り身体に大きな影響はありませんが、無臭のため必要以上の量を使いすぎる人もいます。

④樟脳(しょうのう)

昔から使われている防虫剤で、クスノキから抽出した成分を使っています。

天然由来の成分ですが、口に入れた時の毒性はとても強いです。

少し飲み込んだだけでも、5分~90分後には吐き気(嘔吐)やめまい、興奮などが起きます。大量に食べた場合はけいれんを起こし、肝臓や腎臓の障害につながる可能性が高いです。

ドラッグストアで簡単に買えて、ポンと置くだけで使える防虫剤ですが、こうして人体への影響を見ていくと「正しく使う」ことがどれだけ大事かが分かりますね!

とくに赤ちゃんの場合は、大人に比べて身体が小さく、防虫剤の成分に対する許容量も少ないと考えられます。

間違って食べてしまうのは最悪の事態ですが、それでなくとも、普段から使う量に気を付けておきたいですね。

ちなみに、普段使っている防虫剤にどの成分が含まれているかを確かめるには、パッケージの裏の成分表に書いてあります。

個人的には今まで全然確認しなかった部分ですが、これからはチェックが必要だな・・・と感じます。


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赤ちゃんに影響を及ぼさない防虫剤の使い方とは?

衣装ケース

防虫剤に含まれている成分は、少なからず身体に影響があります。(これはなにも防虫剤に限ったことではなく、洗剤など身の回りの化学薬品にはすべて当てはまることです)

なので、厚生労働省により、室内で防虫剤を使用した際に健康に害がない濃度の目安が定められいます。例えば、パラジクロロベンゼンなら240μg/㎥などです。

しかし、普段の生活の中で、いちいち濃度の目安を計算しながら防虫剤を使うわけにはいきませんよね。

そこで大切なのが、防虫剤の「使用量の目安」を超えないように使うということです。実は使用量の目安も、防虫剤のパッケージの裏にちゃんと書いてあります。

例えばこんな風に↓

防虫剤の使用量

防虫剤を販売するメーカーは、厚生労働省の基準値に従って作られています。使用量の目安を大幅に超えるような使い方をしなければ、赤ちゃんへの健康被害のリスクはかなり少なくすることができます。

そして、防虫剤には「正しい量」以外にも「正しい扱い方」があります。各防虫剤によって少しずつ異なるでしょうが、大体次の3点については共通しています。

①タンスや衣装ケースなどの密閉性のある容器で使うこと

防虫成分が蒸発して空気中に放出されることを考えると、ハンガーラックなどの密閉性のない衣類収納に防虫剤を置いておくのは危険です。

そこが赤ちゃんにとって常に過ごす部屋だとしたら、常に空気中に放出された防虫成分を吸っていることになります。

②衣替えをするときは必ず換気すること

防虫成分が部屋中に一番充満するタイミングが、衣替えのときです。

衣替えをするときには、必ず近くの窓を開け放ち、よく換気した状態でおこないましょう。

③幼児の手の届くところに置かない

当たり前のことですが、口に入れたら大変です。

他にも防虫剤の影響から赤ちゃんを守る方法としては、

  • 防虫剤を使って保管しておいた服は、次に着るときに必ず洗濯してから着る(赤ちゃんの衣類もそうですが、抱っこする大人の衣類も同じです。)
  • 防虫剤を入れた容器が収納してある押入れは、なるべく扉を閉めておく(換気したい・・・という気持ちもあるでしょうが、赤ちゃんがいるときには閉めておいた方がベター。)
  • そもそも防虫剤を使わない(服は消耗品で済まされますが、赤ちゃんの身体はそうはいきません。危険があると感じたものはそもそも使わないという選択もありです)

などが考えられます。

正しい扱い方に関しても、実は防虫剤のパッケージの裏に書いてあります。

防虫剤の使用上の注意

昔から当たり前のように使われてきたものだと、知らず知らずのうちに「リスクなし」と思い込んでしまい、使用上の注意まで目が届かないことが多いですね。

防虫剤は大切な衣類を守ってくれる便利アイテムです。しかし、薬剤である以上何かしらの影響はありますし、身体の小さな赤ちゃんではその影響も大人より大きいでしょう。

パッケージに書かれている文言は、すみずみまでチェックしたほうが安全です!

もしも赤ちゃんの口に防虫剤が入ってしまったら・・・

赤ちゃん 口

ほんの数分目を離しただけで、危険な目にあうことも少なくない赤ちゃん。大人が十分気を付けていたとしても、防虫剤を口に入れてしまう事態も考えられます。

もしも赤ちゃんが防虫剤をなめた、もしくはかけらを飲み込んでしまった場合はどのように対処をすればいいのか?

あらかじめ予習をしておき、万が一の時のために備えておきましょう!

ナフタリンの防虫剤を口に入れてしまった時

なめただけならお家でしばらく様子を見ます。少しでもかけらを飲み込んでいるようであれば、すぐに受診します。

ぬるま湯は飲ませても大丈夫ですが、母乳やミルク、牛乳を飲ませるのは絶対にダメです。ナフタリンが身体に吸収されやすくなってしまいます。

パラジクロロベンゼンの防虫剤を口に入れてしまった時

飲み込んだ量が、碁石状の防虫剤の1/4個までならしばらく様子を見ます。それ以上食べてしまっている場合はすぐに受診します。

成分が吸収されやすくなってしまうので、母乳・ミルク・牛乳は飲ませません。ぬるま湯はOKです。

エンペントリン(ピレスロイド系)の防虫剤を口に入れてしまった時

相当大量に口に入れない限り、身体への影響は出にくいと言われています。ぬるま湯を飲ませて様子を見ます。

もしも身体に異変が出てきた場合はすぐに受診します。

樟脳(しょうのう)の防虫剤を口に入れてしまった時

なめただけなら様子を見ても構いませんが、口に入れた時の毒性がとても高い防虫成分です。できればすぐに受診した方がいいです。かけらを飲み込んでしまった場合も同じです。

ぬるま湯は飲ませても大丈夫です。母乳・ミルク・牛乳はダメです。

また、吐かせるとけいれんを起こすことがあるので、絶対に吐かせてはいけません。

こうやって見ていくと、防虫剤の成分によって、対処法に少し違いがあるのが分かります。

赤ちゃんが防虫剤を口にしたことが分かった時点で、大人は相当気が動転するでしょう。もしかしたら、焦って間違った対処をしてしまうかもしれません。

確実な対処法は、病院に電話をして指示を受けるか、もしくは中毒専門の電話回線「中毒110番」に相談することです。

中毒110番

  • 大阪中毒110番(24時間対応)072-727-2499
  • つくば中毒110番(9時~21時まで対応) 029-852-9999

赤ちゃんのもしもの時の相談窓口としては、小児救急ダイヤル(♯8000)が有名ですが、中毒専門のダイヤルがあると分かると、いざという時の強い味方になってくれますね。

※本当は防虫剤の誤飲がないのが一番です!

まとめ

タンス

防虫剤が赤ちゃんに及ぼす影響は、正しい量で正しい扱い方をしていれば、それほど神経質になる必要はありません。

しかし、少なからず影響があると分かった時点で、使うのを少しためらう気分にもなるでしょう。

※筆者は換気のために押入れを開けておく習慣がありますが、これからは閉めようと思いました。

  • 防虫成分は空気中に蒸発するものだから、赤ちゃんが常に過ごす部屋には置かない
  • 防虫剤を使って保管した衣類は、必ず洗濯してから着る
  • 衣替えの時期にはいつも以上に換気する
  • そもそも衣類は「消耗品」と考え、防虫剤を使わないようにする

このように、赤ちゃんになるべく影響が出ないように工夫をすることができます。

防虫剤にしろ、洗剤にしろ、虫除けグッズにしろ、身の回りの便利な製品には全て正しい量や使い方があります。

当たり前に使っているものこそ、もう一度身体への影響を考え直したいですね。

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