暑い日がまだまだ続くものの、暦でいえばもうすぐ秋。そろそろ残暑見舞いの時期だなぁ・・・と考えている人も多いのではないでしょうか?
贈り物のマナーでは、贈る時期が気になりますよね。早すぎても遅すぎても、相手に違和感を与えてしまいます。
では残暑見舞いについては、一体いつごろ贈るのがベストなのでしょう?地域によって違いがあるの?
おすすめの品物とともにお話していきます。
この記事で参考にしたもの
「四季のしきたり マナー美人手帖」著者: 西出博子
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Contents
残暑見舞いを贈るのにベストな時期は?
残暑見舞いの時期の目安は、次のように覚えておきましょう。
立秋から8月末まで
立秋というのは、昔の人の季節の概念である二十四節気(年間を24に分けてそれぞれに季節の名前を付けたもの)のうちのひとつで、毎年8月7日ごろです。(※年によって日付は前後します)
この立秋から8月末日までの間が、残暑見舞いを贈る時期とされています。
ただし、お中元や暑中見舞いとの関係で時期がずれることも
残暑見舞いにハガキではなく品物を贈る場合、お中元や暑中見舞いと被らないように、時期をずらすのが一般的です。
ずらす・・・というよりは、お中元や暑中見舞いの時期に間に合わなかったけれど、お世話になっている人に、夏の暑さをねぎらう贈り物をしたい!と思った場合は、残暑見舞いの品を贈るという流れになります。
お中元も暑中見舞いも、8月15日までに贈り終えることがほとんどですので、残暑見舞いはその後、8月16日~8月31日の間に贈ることになります。
つまりまとめると、
- 残暑見舞いをハガキで贈る・・・立秋(8月7日ごろ)~8月31日
- 残暑見舞いを品物で贈る・・・8月16日~8月31日
となります。
ややこしい!!と思う方は、「お盆が過ぎてから8月末までに、品物が相手に届くようにする」と覚えてくださいね。
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残暑見舞いの時期はどのようにして決まったのか?
夏の贈り物には「お中元」「暑中見舞い」「残暑見舞い」の3つがありますよね。
これらはもともと「お盆に里帰りする際に、ご先祖様にお供え物の品を持っていく習慣」がルーツになっています。最初は贈る相手がご先祖様だったのです。
しかし、時代とともに意味が少しずつ変わっていき「お世話になった人へ夏の暑さをねぎらう贈り物」になりました。
※しかしながら、お中元は「お供え物」としての意味が強く残っています。確かにわが家でも、お中元は一度仏壇にお供えしてからいただきます。
これに昔の人の季節の概念である二十四節気が重なって、次の表で表すような時期となっていったようです。
二十四節季 | 時期 | 贈り物の呼び方 |
小暑 (暑さが本格的になるころ) |
7月7日ごろ~7月22日ごろ | お中元・暑中見舞い |
大暑 (年間で一番暑いころ) |
7月23日ごろ~8月6日ごろ | お中元・暑中見舞い |
立秋 (秋の入口に差し掛かるころ) |
8月7日ごろ~8月23日ごろ |
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処暑 (暑さがひと段落するころ) |
8月23日ごろ~9月7日ごろ | 残暑見舞い (ただし、8月末までに贈るのが暗黙の了解となっている) |
最近では9月いっぱいまで猛烈な暑さが続きますが、暦や夏の贈り物の名前だけでも「秋」や「残暑」になると、ほんのちょっとですが暑さが和らいだ気がしますね。ほんのちょっとですけどね・・・。
残暑見舞いに喜ばれる品物4選&新しいギフトのカタチ
さて、いざ相手に残暑見舞いを贈ろうとしたものの、どんな品物なら喜ばれるのか?悩んでしまいますよね。
そこで!有名百貨店の夏のギフトの定番をいくつか調べてみたところ、次の4つが定番で喜ばれるものだと分かりました。
定番①洋菓子(日持ちや涼感を考えて)
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クッキーやパイ、ラスクなどの焼き菓子は、傷みにくく日持ちするため安定の人気です。最近では包装にこだわったものも多く、見た目でも楽しめますね。
「夏の暑さをねぎらう」という意味では、フルーツゼリーやアイスクリーム(ジェラート)など冷たいお菓子も喜ばれます。
洋菓子は嫌いな人が少ない分野ですし、ギフトならではの「きちんと感」も出せる品物が多いです。迷った時は洋菓子を選ぶとはずれがないでしょう。
定番②ドリンクセット
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缶ジュースの詰め合わせは、昔からよく夏の贈り物として選ばれてきましたね。
最近では、フルーツ専門店のこだわりジュースや、国産の果物をふんだんに使った高級志向のジュースも人気です。
残暑見舞いといえども、ひと月くらいはまだまだ暑さが続きます。そんなときにのどを潤してくれる美味しい飲み物の贈り物は、喜ばれること間違いなし!です。
定番③ハムの詰め合わせ
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ハムの詰め合わせも、ギフトの定番商品ですね。筆者(主婦)目線で言うと、もらってとっても嬉しい品物です。
家族が多い家庭では、ご飯のおかずとして重宝します。ギフト用に丁寧に作られた高級ハムですから、特別感も味わえますね。
最近では、ウィンナーやローストビーフなどとセットになった品物もあります。残暑の疲れを癒すにはお肉!ですね。
定番④和菓子
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年配の方に残暑見舞いを贈るなら、和菓子も候補として有力です。
老舗和菓子店のようかんや、冷凍タイプの冷やしぜんざいなどは、日持ちもよく暑い時期に食べやすい品です。
おじいちゃんおばあちゃんからお孫さんまでいらっしゃるお家に贈るならば、プリンやゼリーと詰め合わせたタイプがおすすめです。
気軽に贈るなら「ソーシャルギフト」という選択も
ここ数年で、贈り物のカタチはかなり進化してきました。
LINEやFacebookといったSNSを使って、贈り物ができるというサービス(=ソーシャルギフト)も広がりつつあります。
「定番商品もいいけど、できればもうちょっと面白みのある品を贈りたい」
「形式にとらわれず、気軽に相手を喜ばせたい」
「残暑見舞いを贈りたいけれど、相手の住所がわからない」
そう思ったならば、ソーシャルギフトサービスを使って残暑見舞いを贈るのも一つの選択肢です。(※ソーシャルギフトはSNSで相手とつながっていれば、住所がわからなくとも贈ることができます!)
お中元や残暑見舞いなど、のしを付ける贈り物にも対応しているソーシャルギフトサービスでは「ギフトパッド」が有名です。
まとめ
残暑見舞いに相手に贈り物をするなら!時期はお盆過ぎ(8月16日)から8月31日までに届くようにしましょう!
個人的には、子どもたちの夏休みが終わりに近づいてくる8月20日前後が「あぁ、夏が終わっていくなぁ・・・」と感じる時期です。
暦だけを見ると、8月後半は秋のイメージが強くなりますが、最近の暑さはとにかく長引きます!
立秋以降の残暑見舞いの品でも、相手の体を気遣った品物のチョイスをしたいですね。
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