「今年こそ浴衣が欲しい!」
そう思って、京都でめぼしいお店を探している方への記事です。
百貨店系の大きな売り場から、京都ならではの「上品な和」が楽しめる着物ショップまで、7つの浴衣売り場をピックアップしてご紹介していきます!
それではどうぞ!
※この記事の筆者は元呉服屋店員・きもの好きなため、その目線を通した意見なども書いていきます。
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Contents
京都の百貨店で浴衣が買えるのはどこ?代表的な3つのスポット
まずは浴衣売り場の基本、「百貨店の特設会場」から見ていきましょう。
百貨店の浴衣売り場の特徴は、とにかく数が多いことと、その年トレンドとなっている色柄に出会えることです。
浴衣にトレンドも何もないんじゃないの?と一瞬思うかもしれませんが、「色」と「柄」に関しては「今年は〇〇色で〇〇が描かれている浴衣がキテルなぁ・・・」という傾向はあります。
とにかく数をたくさん見ないと選べない!という人や、毎年トレンドを追っかけていて、今年も最新浴衣を買うわよ!という人は、まずは百貨店の浴衣特設会場をのぞいてみるべきです!
①ジェイアール京都伊勢丹「ゆかたコレクション」
ジェイアール京都伊勢丹では、毎年6月中旬から8月後半にかけて、9階きもの売り場で浴衣の販売がされています。
※2017年は8月22日(火)まで。
※7月の初旬は売り場が10階の催事会場にうつります
さすが京都!とうなずくような、渋さと華やかさをあわせ持った古典柄をはじめ、洋服のような絵柄のモダンなもの、デートにぴったりの清楚な印象のものなど、ラインナップはさまざま。
レディスのみならず、メンズやキッズの取り扱いもあります。
また、ジェイアール京都伊勢丹では、浴衣で来店のお客様に特別サービスもおこなっています。
飲食店でのワンドリンクサービスや、浴衣姿に合わせたポイントメイクのお試しなど、浴衣を着ていてよかった!と思う特典を受けられるチャンスも。(イベント表のデジタルカタログを提示するといいそうです)
浴衣は1枚3万~5万円ほどで購入できます。帯は1万~2万円のものが主流ですので、合わせると4万~7万円ほどの予算は見積もっておいた方がいいでしょう。
②大丸京都店「ゆかたぎゃらりぃ」
大丸京都店では、6月下旬から8月中旬にかけて浴衣が販売されています。
7月下旬までは6階イベントホールにて大々的に、その後8月中旬までは、6階呉服売り場にて取り扱いがあります。
※2017年は6月28日(木)~8月15日(火)まで!
百貨店ですので、浴衣のバラエティは豊富です。
レディスで約20ブランド、メンズが6~7ブランド。もちろん、コーディネートに欠かせないバッグや髪飾り、下駄なども置かれています。
柄のラインナップを見る感じでは、20代中盤以降の女性をメインターゲットにしています。華やかでありながらも、上品さも保つ。そんな印象の浴衣姿を提案してくれるでしょう。
浴衣1着のお値段は4万円前後です。帯は1万円前後ですので、セットだと5万円~の予算となります。
③京都タカシマヤ「ゆかたコレクション」
京都タカシマヤでは、5月ごろからが反物(生地を自分のサイズにオーダーメイドするタイプの浴衣)の販売が始まります。
よく見かける既製品の浴衣の販売は、6月はじめごろから8月末までおこなわれます。場所は5階呉服売り場です。
※2017年は8月31日まで。
注目したいのが「タカシマヤ限定」の浴衣です。グラフィックデザインと伝統技法をコラボさせた柄など、ありそうでない浴衣にお目にかかれます。
花柄はもう卒業して、こなれた雰囲気を出したいわ!と願うオトナ女子にはうってつけでしょう!
メンズ浴衣や子供用浴衣(甚兵衛)などもあります。
値段は浴衣1枚で3万5千円~5万円ほど。タカシマヤブランドを背負ってますから、モノは確かです。
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気軽に着られるものから本格派まで!京都ならではの着物ショップの浴衣
さて、京都と言えば「古都の街」です。日本一「和」がしっくりくる都市であり、和を扱うお店も群を抜いて多いです。
ここからは、京都ならでは!な、着物ショップで手に入る浴衣をご紹介します。
①musubi(むすび)
百貨店ではあまり見かけない「二部式」の浴衣を豊富に扱うお店です。
二部式とは、上下が分かれているタイプの和服のことで、着付けがうまくできない方でも簡単に着ることができます。(要するに、甚兵衛みたいに着る感覚)
この記事の筆者も浴衣や着物が好きでよく見て回るのですが、経験上、二部式でかわいい浴衣をあまり見たことがありません。
しかしながらこのお店は、さすがラインナップが豊富とだけあって「カワイイ!!」とテンションが上がる柄がいっぱい!
外国人観光客にもウケがよさそうです。
お値段は比較的安めの1万7千円~。中高生にもぴったりな、カラフルな浴衣がそろいます。
musubi kyoto
②きもの京小町 京都本店
全国に浴衣や着物をネット販売しているお店ですが、京都に実店舗があります。
このお店の特徴は、「浴衣のサイズ展開があること」です!
一般的な既製品の浴衣はワンサイズのものが多いです。(155~165センチの方を想定して作られています)なので、身長が低い方や高い方は、着付けでなんとかごまかして着るしかありません。
しかし、きもの京小町では「S・M・L」のサイズ展開があるため、自分の身長に沿った浴衣選びができます。
もちろん、ネット販売しているだけあって、柄のラインナップやメンズ・キッズ浴衣も豊富です。
浴衣1枚で5,000円から購入できるのも魅力。「和服」に対するハードルが下がりますね。
③日の出や
明治元年から京都でお店を構えている、伝統あるきもの屋さんです。こちらの浴衣は、反物(生地)からのオーダーメイドとなります。
オーダーメイドと聞くと、一見「お高いんでしょう・・・?」と感じますよね?
しかし日の出やの浴衣は、反物+お仕立て代(縫製代)で3万円~5万円ほどです。百貨店の既製品の浴衣と大して変わりません。
むしろ、既製品のサイズが合わず、いつも無理やり着ている方なら、オーダーメイドしてしまったほうがいいんじゃないか?とすら思います。
反物は職人さんが1点ずつ手染めしてくれます。手染めならではの温かみと高級感が、一味違った浴衣姿を生み出してくれるでしょう。
丁寧に作られる分、完成までにちょっと時間がかかります。(ひと月くらいみておいたほうがいいです)
私だけの特別な1枚が欲しい方は、訪れてみては?
④紫織庵
きもの好きさんの間ではファンが多い紫織庵は、大正から昭和初期にかけて流行した「レトロモダン柄」の浴衣がお目にかかれるお店です。
まるで写真!?と思えるような、リアルな草花の柄をはじめ、ちょっと小粋な「姐さん」を演出できる幾何学模様まで、幅広いジャンルの柄を取り扱っています。
反物(生地)からその人のサイズに合わせて仕立ててくれるので、着心地は抜群。反物は職人さんが染めてくれます。
お値段は浴衣1着で4万5千円ほど。(仕立て代込み)
ちょっと手を伸ばせば自分だけのオーダーメイド浴衣ができあがるのが、嬉しいですね。
まとめ
京都で浴衣を買うならここがおすすめ!7つのスポットをご紹介しました。
トレンドの浴衣を着たいなら百貨店がおすすめです。
しかし、せっかく「和の街」京都なら、京都ならではの着物ショップで見つけてみるのがいいんじゃないかなぁと思うのが筆者の本音です。(この辺は好みの問題です)
極論を言うと、浴衣は和服であり、和服は伝統衣装ですから、どんな柄を着ていても「時代遅れ」とは思われません。
毎年色柄のトレンドはあるものの、最終的には着る人が「トキメク」かどうかが重要です!
私服はガーリーな感じだけど、浴衣は意外に「粋な姐さん系」が似合うかもしれません。
私服は黒や白が多いモードな感じだけど、浴衣は意外に「鮮やかな原色」が似合うかもしれません。
袖を通してみて、はじめて化学変化が起きるのが浴衣です。
ネットで気軽に手に入る時代ですけど、ぜひ実際に試着しながらお気に入りを探してもらえたらなぁ~と思います!
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